アイデンティティの認識

異文化の中で暮らすことそして多様な文化や習慣を比較することは、学生自身の主体性を大きく伸ばすことです。そして自己の発見をすることは自他共に認める自分像への確立にもつながります。グローバル社会での自己認識それはこれからの世代に求められる重要な共通課題です。
  • 向こうに行って驚いたのは、現地の人々のフレンドリーさです。これはよく聞く話かもしれませんが、どんなみせでも、何かを買うときには必ず「How are you?」と聞かれます。現地の中学校に行き、その学校の授業に参加させてもらったときも、沢山話しかけてもらえました。おかげで一時間弱という短時間に関わらず友達が沢山でき、同時に僕の中学校の入学式を連想しました。

    日本では、バスで隣になった人と話すことも、エレベーターで一緒になった人とも、なかなか話すことはありません。ご存じかと思いますが近年、日本人のコミュニケーション不足が問題としてよく取り上げられています。それに対し、ハワイ、引いてはアメリカは、とても人付き合いが多く、人見知りということがほとんどありません。一人一人がとても親切で温かく、とても他人を身近に感じました。

    ハワイに行ってみて、正直僕はとても疲れました。日本とは全くと言っていいほど違う環境で、何もかもが刺激的でした。何もかもが、自分に影響を及ぼす物ばかりでした。それにすごく疲れました。ですが同時に、それ以上に楽しかったです。新しいものに出会えば、人はそれだけ成長します。

    今回のサイエンスキャンプは、新しいものに出会うどころか、新しいものしかありませんでした。すべてが勉強でした。それも楽しすぎてしょうがない勉強です。それだけに、最後はもっと居たかったです。恐らく、僕の生きてきた中で、最も濃かった12日でした。

    帝塚山中学校(奈良県)大湾 基平

  • 今回のサイエンスキャンプで感じたアメリカと日本との大きな違いは、良い悪いはわかりませんが、アメリカは徹底的に放任主義や自己判断を重視しているということです。もちろんこれまでもアメリカという国はそういう国なのだと幾度となくきいて聞いてきましたが、思っていた以上に感覚的にそれを感じました。たとえば、ホームステイの時に、就寝時間やシャワーを使う時間、起床時間などなど生活のサイクル。特に時間に関しては完全に自己判断を求められていました。ホストマザーやホストファーザーがホストファミリーの子供に何かについて口うるさく言っている所は兄弟でいがみ合いしていた時以外ではほとんど見ませんでした。当然最低限言わなければならないことはいいます。ですが、日本のように答えを最初から言ってしまうのではなく、考えさせるような言い回しをしていました。日本に住んでいるからかもしれませんが、アメリカの放任主義の方法のほうが少なくとも子供の為になると僕は思いました。結局努力する人が伸びて、しない人は落ちぶれていくということにはなりますが、日本では、全員が伸びる必要性があると思い込んでいる人も少なからずいるのに対して、アメリカは全員が伸びる必要性はなくて、社会で恥をかきたくないのであれば、必要な努力をしなければならないという状況のほうが、必然的に自分について考えなくてはならなくなるので、日本のように「したいことが無い」という状況にもなりにくいのではないかと僕は思います。

    ほかにもホームステイで学んだことがあります。そのときの言葉をそのまま引用すると、「お前はマングースのように頭はいいのかもしれないが、逆にマングースのように危険にたいして敏感になりすぎている」ということです。言い換えると、頭を使うことはできているが、考えすぎて、殻のなかに縮こまってしまっているということです。確かに今までの経験を考えると、あてはまることがたくさんあると感じました。

    帝塚山中学校(奈良県)山中 碧

  • 現地でお話を聞いて、現地の日系人は日本人とは違う誇りを持っているのだなと感じた。心はアメリカ人で本土の人などと一緒なのに、肌の色が違うだけで差別されてしまうなんて悲しいことだと思った。また、このレポートにも書いた第442連隊の活躍について、日本人が自慢げに話したり、誇ったりすることは彼らが望んでいることではないなと感じた。第442連隊の兵士は「自分はアメリカ合衆国のために戦うアメリカ人である」ということを訴えるために志願したはずである。それを「日本人の粘り強さはすごい」ということで片付けるべきではないなと思った。でもアメリカのために戦った日系人がいたことで黄色人種への差別をなくすことに近づいたので感謝したいと思った。
    ハワイにはたくさんの伝説があって話を聞いているだけでとてもおもしろいと思った。文字がなかったにも関わらずこんなにもたくさんの伝説が残っているというのは、ペレへの信仰心が衰えなくてすごいなと思った。それから、火山の災害をペレがやったことだからしょうがないと許すことが出来るのがとてもおおらかですてきな人々だと思った。

    新潟県立長岡高等学校 岡谷 日十子

  • 「おかげさまで」という言葉は、英語に訳すと、「I am what I am because of you. (私が今の私でいられるのはあなたのおかげです。)」となるそうです。私はなんていい言葉だろうと感動しました。ハワイへの短期留学ができたのも、私だけの力ではありません。先生方、友だち、そして両親などの多くの人に支えられてのことです。私が今の私でいられるのは、たしかに「おかげさまで」です。これから私は、今までよりもっと多くの人に感謝の気持ちを持ちたいと思いました。そして「おかげさまで」という言葉を心の片隅にいつもおいておこうと思います。

    駅川中学校(大分県)3年 阿部 つづみ

  • ハワイ日本文化センターでは日系人の歴史を学びました。日本人の価値観「恥、恩、我慢、責任、忠義」が、厳しい環境での生活を支え、耐えることができたのだと知りました。日系人の一生懸命さ、真面目さがハワイでは認められて、日本人を歓迎してくれるのだと知った時には、自分が日本人であることを誇りに思いました。実際にハワイで生活して感じたことは、文化が違うということです。それと同時に自分が日本人であることを初めて意識しました。世界とつながるということは、異文化を認め、相手を尊重することが大切だと、この短期留学で学ぶことができました。

    西部中学校(大分県)3年 山崎 合珠

  • ミリラニ中学校には、「日本語クラブ」というものがあって、ゲームをする際には、その日本語クラブに加入している生徒に、英語を日本語に訳して説明してもらいました。「日本語クラブ」という存在は、日本を知ってもらうチャンスなのでとても嬉しかったです。日本の文化をさらに多くの人に知ってほしいと思うので、たくさん「日本語クラブ」に入ってほしいと思います。他にも、通りかかっただけでも、ハイタッチをしたり、「コンニチハ。」と言われてすかさず「こんにちは。」と言い返したり、なかなか日本では味わえないことだったので、すごく新鮮でした。皆の積極性に圧倒されて、日本に積極性を持って帰りたいなと思いました。

    西部中学校(大分県)3年 後田 侑香

  • 様々な文化が世界中にある中で、違いを認め合い、知り合うことが大切だと感じました。それと同時に、日頃の自分を振り返ることができました。みんなと同じでいなければ少し不安になるという感情です。自分の思いより、他人がどう思うかを先に考えてしまうのです。しかし、このハワイへの短期留学を通して、「私は私でいいんだ。みんな違っていていいんだ。」と感じました。みんな違うからお互いを知り合うために話しかける。そんな当たり前でごく自然なことが、ハワイへ行くことで身についた気がします。違うからこそ自ら学ぶ努力をする。これが私が学んだことです。

    西部中学校(大分県)3年 板橋 希々花

  • 日本の良さについて。日本を離れることで、日本食のすばらしさ、自然の美しさを客観的に比較することができます。普段意識しない日本の良さを誇らしいと思うのと同時に、自分が日本人であることを意識します。日本で世界情勢のニュースを見ても、遠い国の話のように感じますが、異文化圏に入ると、日本人として自分に何かできないかと、具体的に考え始めます。世界の中の日本人という視点がもてるようになり、世界の人々が平和に過ごしていくためには日本はどうすべきであるか、自分の国にも関心がもてるようになります。
    自分らしさに気づくということ。多くの人種に触れることで、自分らしさに気づき、自分は今のままでいいというアイデンティティを持てるようになります。みんなと同じでいなければ不安になるような気持ちからぬけだし、自分の良さを愛せるようになります。そして自分をもっと成長させたいと思い、学ぶことへの意欲につながります。

    短期留学引率教員 岸田 久美

  • 今回たくさんの方と会話をして特に大事だと思ったのは、「表情」「ジェスチャー」「相づち」「最後まで伝えきる」の4つです。現地の方の英語は、僕が予想していたよりも速く、聞き取りにくかったです。しかし、そんなときでも聞こえた単語を頼りに考え、自分の伝えたいことを表情やジェスチャーで示したり相づちを打ったりすることが大事でした。また、「最後まで伝えきろう」とする態度が必要だということも分かりました。さらに、コミュニケーションをとる中では、先ほどの4つに加えて「恥ずかしがらない」ということも大切でした。ニウバレーミドルスクールの生徒さんは、僕たちに流行のヒップホップダンスを教えてくれました。“Let’s try!”と言われた時、失敗を恐れずやってみるということが大切でした。ダンスは上手にはできませんでしたが、生徒さんがノリノリで、とても楽しくダンスができました。

    世羅町西中学校(広島県)2年 中山 直士

  • 次に、研究テーマ2つ目の「コミュニケーション力を高める」ということについてです。この研修でわかったのは、自分なりの言葉でも相手は理解をしてくれるということです。また、ジェスチャーなども大切だということがわかりました。ホームステイでは、初日に車の中でホストファミリーの問いかけに対して反応できませんでした。でも、2日目以降は相手の気持ちも考えながら会話することができました。僕は、相手が伝えようとしていることが正確に理解できるように、もっと英語の学習に取り組んで行きたいです。

    世羅西中学校(広島県)2年 前大道 一翔

  • 私は、この2つのテーマを振り返って、英語の能力を身に付けるためには積極的に話しかけることが大切だと感じました。また、間違いを恐れずにチャレンジすること、間違えることで英語の能力が身につくのだと感じました。協調性が身についたかどうかはまだ実感はありませんが、プレゼンテーションを行ったり、Niu Valleyの生徒さんたちと一緒に過ごしたりすることで、相手の表情や言動から、自分はどう行動すればいいのかを、少し考えられるようになったと思います。

    世羅町中学校(広島県)2年 藤川 未帆

  • 聞き取ることが出来たら、次に何をするか分かりますが、話されている内容が理解出来ないことが、こんなに大変なんだということがよく分かりました。私は、とにかくリスニングの力をしっかりつけなければいけないと思いました。私は研修中上手な英語ではなくても、自分の思いを伝えようと頑張りました。

    私が研修中、一番使った英語は「Thank you !」でした。日本ではレジのお会計のあとやレストランで料理が運ばれてきたときにはあまり言いませんが、ハワイの人は、普通に「Thank you !」と感謝の言葉をたくさん使っていました。私も「Thank you !」と色んなときに言いました。この言葉を使っていると、気持ちが良くなりました。これからは、日本でも「ありがとう」という言葉をたくさん使って行きたいと思います。

    世羅中学校(広島県)2年 上川 真幸

  • これから頑張っていきたいことは、もっと英語力とコミュニケーション力を身につけることです。本場の英語はとてもスピードが速くて、あまり聞き取れなかったので、リスニング頑張ります。そして、研修へ行く前より身についたものの、まだまだ足りないコミュニケーション力も高めていきたいです。コミュニケーション力を高めれば、英語が完璧でなくても、ジェスチャーで伝えることが出来ると思うので、高めていきたいです。

    世羅中学校(広島県)2年 石々坪 史佳

  • また、休憩時間に、生徒さんとバスケットボールで遊んでいた時です。僕がシュートを決めると、一緒に遊んでいた生徒さん全員が「Nice Shot」と手をたたいてほめてくださいました。本当に嬉しかったです。僕一人だけではなく、誰がシュートを決めても、そのたびにみんながほめ合っていました。
    この時、言葉の壁や国籍の壁は全くありませんでした。心に壁を作ることなく、誰に対しても、温かい関係を築こうとする姿勢や、一人一人を認め合う姿に、熱い感動を覚えました。それはきっと、これまでのハワイの歴史より培われたものだと思います。多くの移民や、様々な人々を受け入れてきたハワイだからこその文化であり、素晴らしさだと感じました。
    この経験から、僕も他人に対して壁を作ることなく、一方的な見方にとらわれない見方で、暖かい人間関係をつくって行きたいと強く思いました。

    世羅中学校(広島県)2年 加藤 秀明

  • 私は研修テーマ以外に、この海外研修を通して、大切だと思ったことが3つあります。1つ目は初めて会った人でも、笑顔で挨拶をしたり、話しかけたりすることです。Niu Valley Middle School で、私の担当の生徒さんと初めて会った時、初対面の私に、笑顔で挨拶をしてくれたり、話かけてくれたりしました。不安だった私は、その笑顔と挨拶に緊張がほぐれ、親近感をもつことができました。また、担当の生徒さんだけでなく、学校案内をしてもらっている時にも、何人もの生徒さんが、挨拶をしてくれたり、話かけたりしてくれました。私はこの経験から、ハワイの人たちは、誰にでも明るく気軽に話しかけたり、挨拶したりすることを知りました。私は初めて会った人に積極的に話しかけることができないし、挨拶もあまりできないときがあります。しかし、ハワイの生徒さんを見て、自分にないところだと実感し、これから自分も少しでもハワイの生徒さんのように、初めて会う人の緊張をほぐすよう、笑顔で話しかけられるよう努力して行きたいと強く感じました。

    甲山中学校(愛知県)2年 宮本 颯遥

  • ハワイの歴史、日本人移民の歴史を学び、様々な人々との交流を通して、観光では決して経験できない貴重な経験をすることができた。特に、日本人移民についての学びが私にとってとても大きかった。私は、日本人移民が「どのような気持ちでここまできたのか」、「どのようにしてアイデンティティを確立してきたのか」を考え、この気持ちというのは、自国を逃れなければならなかった難民と同じであると思った。偏見や差別は、「無知」や「無関心」から生まれるものであるから、この研修を通して学んだ、「相手を理解すること」、「共通点を見つけること」を大切にして、その国やその人の背景を理解した上で、相手接することができる看護師になりたい。

    日本赤十字九州国際大学 2年 久枝 綾音

  • 現地の人や学生の価値観を学び、感じたことについて述べていきたい。このプログラムでは、ハワイ大学の学生と共に授業を受ける機会が設けられていた。そこで、私は日本との大きな違いを感じることができた。それは、ハワイ大学の学生の積極性である。講義中の教授からの問いかけに対して、全ての学生が積極的に答えていた。日本の学生は一般的に消極的であり、このような光景は日本の大学ではあまり見られないものであると思う。このような違いは以前にも聞いたことがあったが、実際に自分の目で見ることができたことは私自身への教訓にもなり、非常に良い経験であった。

    九州大学  法学部 2年 友添 大志

  • 「海外で初めてのホームステイ」の経験。私は、日本では何回かホームステイしたことがあるが、海外では初めての経験で、3つの家族にお世話になった中で、そのうちの2つの家庭では、自分1人でホームステイをさせてもらった。私達日本人より日本文化に深く関わっており、全ての家庭に日本人形が置かれており、日本より日本文化が根強く残っているという印象を受けた。私は、ほとんど一人でのホームステイだったので人一倍ホストファミリーと関わる時間が多く、英語しか通じないので多少苦労したが、その分ハワイの文化や自分の英語力、コミュニケーションの取り方など、多く学ぶことができた。

    久留米大学  商学部商学科 2年 權藤 丞